オニキス 「詩」私は今日オニキスの指輪を買った黒い黒い、とても綺麗な石。 黒が似合うと言われる私は、当然そのオニキスの指輪も、 違和感なく、はめる事ができた。 店員さんも、ここまで黒(オニキス)が似合う人はそうはいない。と。 黒… そういえば…貴方も黒が似合うと言われたよね オニキスの指輪はしてなかったけど…いつも黒い服をきていた 私も黒い服が大好きで…貴方も黒い服が大好きで… オニキスの指輪を見て思った。 貴方をほんの少しばかり思い出した。 オニキス。 黒く黒く光り輝くオニキスの石。 綺麗な黒は 他の色に負ける事なく輝き続ける。 この闇色の黒は 他の色と違って 褪せる事がないから。 黒い黒い貴方。黒い黒いオニキスの石。 似てそうだけど 全然違う。 貴方の黒は自分の黒。 けれど オニキスの黒は闇の黒。 闇の中から遠い遠い 見えない光をみつめている。 オニキスの黒と みつめている瞳の黒が 私の心で被さっている。 黒く黒く光り輝くオニキスの石。 手の届かない小さな光りをみつめている。 |